ソルベイは5月8日、3Dプリント部品に画期的な機能をもたらす3種類の特殊ポリマーフィラメントの販売を開始したと発表した。
3Dプリントを始めとする付加製造技術に向け同社が販売を開始したのは、高機能の「キータスパイアPEEK樹脂」と「レーデルPPSU樹脂」をベースにした、3種類のフィラメント。
このうち2製品には、10%の炭素繊維で強化された非強化PEEK製品であるキータスパイアPEEK樹脂が利用されており、どちらのフィラメントもプリント層が高レベルで融合されるよう設計されているため、z軸を含め、高い部品密度と比類ない部品強度が得られる。
3つ目の製品はレーデルPPSU樹脂をベースにしており、高レベルでのプリント層の融合が可能で、3Dプリント部品の透明性、引張り伸び率、強度を高める。
これらの製品は、2018年4月に米テキサス州で開催された「RAPID+TCT2018」で同社が展示し紹介した。
同社は、これらの製品を端緒に、ハイエンドの付加製造技術向けに設計された、特殊ポリマーフィラメントとパウダーのポートフォリオ拡大を計画している。