横浜ゴムは5月9日、東北の復興支援の一環として、岩手県大槌町にある「平成の杜」での植樹会で苗木提供と植樹指導を行ったと発表した。
岩手県大槌町は、東北地方の太平洋沿岸に防潮林を築く「いのちを守る森の防潮堤」構想を取り入れた「鎮魂の森」づくりを復興計画のひとつに掲げている。
同社はこの計画に賛同し、2012年にモデルケースとなる植樹会を開催、その森を「平成の杜」と命名し、毎年春に植樹会を開催している。
今年の植樹会は、大槌町立大槌学園のふるさと科の授業の一環として4月20日に行われ、約20名の同社の社員が植樹指導に当たり、大槌学園の4年生69名が約100平米の植樹マウンドに土地本来の常緑広葉樹などの東北産苗木780本を植樹した。
植樹会に先立ち、同社から平野公三大槌町長に対してタイヤ40本を寄贈する目録を手渡した。
「平成の杜」では、地元住民とともに2015年までに全長約300メートルの植樹マウンドのうち約250メートルの植樹を完了させた。
大槌学園の生徒による植樹は2014年から開催されており、2020年まで毎年約700本ずつ、合計約5000本の植樹を実施する計画。
大槌町への植樹支援は、「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトで培ったノウハウが活かされている。同プロジェクトは、2007年から創立100周年にあたる2017年までに国内外の生産・販売関連拠点に50万本を植樹する活動で、苗作りから植樹、その後の杜の育成までを従業員が自ら行っており、昨年9月に目標本数を達成した。