三洋貿易の2018年9月期第2四半期連結決算は、売上高が397億1800万円で前年同期比17・5%増、営業利益は29億9900万円で同6・1%増、経常利益は30億6100万円で同2・8%増、四半期純利益は19億8400万円で同4・7%増となった。
セグメント別では、化成品のゴム関連商品は、主力の自動車・家電・情報機器関連向け合成ゴムや副資材などは堅調に推移したが、一部の輸出品の低迷等により業績は横ばいだった。
化学品関連商品は、主力の塗料・インク関連やフィルム・電材の輸出が好調で、畜産関連や医薬関連も堅調に推移したものの、難燃剤や染料、接着剤、関連機器の販売は低調だった。また子会社ソートは、自動車用紫外線吸収剤が伸長し、売上・利益とも好調だった。
この結果、化成品の売上高が142億2300万円で同5・5%増、セグメント利益は9億3600万円で同4・1%増となった。
機械資材については、産業資材関連商品は、シート用部品等の自動車内装用部品の販売で予想以上の好調が続き、売上・利益ともに好調だった前年同期実績を更に上回った。
機械・環境関連商品は、バイオマス大型案件が実現し、こちらも売上・利益ともに前年同期比で大きく伸長した。
科学機器関連商品は、摩擦摩耗試験機、バイオ関連機器、元素分析装置が好調で、耐候性試験機やガス分析機器も堅調に推移した。
これにより、機械資材の売上高が139億7700万円で同25・1%増、セグメント利益は18億1100万円で同23・2%増となった。
海外現地法人では、サンヨー・コーポレーション・オブ・アメリカは、モーター等の自動車内装部品や吸水性ポリマー等の化学品が好調で売上高は増加したが、販売費と一般管理費の増加により、利益面は低調だった。三洋物産貿易(上海)有限公司も、ゴム関連や自動車部品関連が大きく伸長したが、販売費が大幅に増加したことにより、利益は前年同期比で減少した。サン―テック・インターナショナル(タイ)は、ゴム関連や自動車部品関連が好調に推移した。サンヨー・トレーディング(ベトナム)は、塗料の大口案件等があり化学品関連が好調だった。
以上の結果、海外現地法人の売上高が92億5500万円で同31・8%増、セグメント利益は3億7400万円で同9・5%減となった。
国内子会社のうち、ケムインターは、米国・台湾向けでの半導体関連商材や穿孔機器の販売が大きく伸長し、好調だった。コスモス商事は、前年同期に好調だった地熱分野での機材販売・レンタル事業の低迷が続き、前年実績を下回った。
これらの結果、国内子会社の売上高が21億4200万円で同6・3%増、セグメント利益は2億4700万円で同12・0%減となった
通期の連結業績予想は当初予想からの修正はなく、売上高が743億円で前期比9・7%増、営業利益は49億5000万円で同0・2%増、経常利益は51億5000万円で同2・3%減、純利益は33億1000万円で同1・2%減を見込んでいる。