オカモトの2018年3月期連結決算は、売上高は900億8900万円で前年同期比4・0%増、営業利益は101億5500万円で同2・6%減、経常利益は109億2600万円で同1・7%増、当期純利益は68億2000万円で同14・2%減となった。
セグメント別では、産業用製品は売上高が574億円で同5・2%増、セグメント利益が53億2700万円で同17・2%減となった。
産業用製品のうち、一般用フイルムが堅調に推移し、工業用フイルムは海外向けアイテムが好調で売上増。建材用フイルムは、車輌加飾用が在庫調整の影響で、売上減となった。多層フイルムは、電池用や食品用の需要が堅調に推移し、売上微増。農業用フイルムは、農POフイルムと露地向けPVCフイルムの販売に傾注し、売上増となった。
壁紙は、集合住宅向けが堅調で売上が微増。自動車内装材は、中国・アジア向けが堅調だったが、北米向けがピークを過ぎ、売上は横ばいだった。フレキシブルコンテナはワンウエイ用の需要が減少し、売上減となった。粘着テープは、ホームセンターなどの小売店向けの販売が低調だった。
工業用テープは電材用が低調だったが、車輌用の販売が堅調で売上横ばい。食品衛生用品は、食料品スーパーでの新規採用増により売上微増となった。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、全国的な不漁の影響がったものの、食料品スーパー等での新規採用により、売上微増となった。
生活用品は、売上高が323億2800万円で同1・5%増、セグメント利益は63億8400万円で同16・2%増となった。
生活用品のコンドームは、国内市場でのインバウンド需要の勢いは緩やかになったものの、薄物商品が依然として堅調で、売上微増となった。海外向けは引き続き好調で、売上大幅増となった。浣腸は、市場が縮小傾向にある中、輸出等の新たな販売チャネルを開拓し、売上微増となった。
除湿剤は、全国的に降水量が少なく売上減となった。カイロは、販売店での取り扱いアイテムの減少により売上微減となった。手袋は、炊事用手袋と工業用が好調だったが、その他用途の販売が減少し売上減となった。メディカル製品のうち滅菌器は、歯科関連が好調だった。
ブーツと雨衣は、1月の関東地方の大雪の影響では防寒品が好調だったが、年間を通じて降雨日が少なく、売上減となった。シューズは、夏場の天候不順、早期の寒波・降雪が影響し売上減となった。
物流受託、太陽光発電、不動産賃貸から成るその他事業は、売上高が36億7700万円で同5・3%増、セグメント利益は2億8400万円で同54・2%増となった。
2019年3月期通期の連結業績予想は、売上高が950億円で前期比5・5%増、営業利益が86億円で同15・3%減、経常利益が93億円で同14・9%減、当期純利益が56億円で同17・9%減を見込んでいる。