NOKの2018年3月期連結決算は、売上高は7293億4100万円で前年同期比2・3%増、営業利益は449億3400万円で同13・0%増、経常利益は562億9100万円で同23・2%増、親会社株主に帰属する当期純利益は352億8100万円で同29・1%増となった。
シール事業については、自動車向けは国内での好調な需要に加え、中国での日系車の好調を受けて、販売は増加した。一般産業機械向けは、中国を中心とした建設機械市場の回復に加え、工作機・ロボット市場等も好調に推移したことにより、販売は増加した。その結果、売上高は3368億6600万円で同8・5%増となった。営業利益は、増収により408億800万円で同9・9%増となった。
電子部品事業に関しては、自動車の電子化に伴い需要が好調に推移したが、高機能スマートフォン向けの販売は減少した。以上の結果、売上高は3611億100万円で同1・6%減となった。営業利益は自働化、歩留り改善効果、為替の影響等により、29億6300万円で同23億3100万円増となった。
ロール事業では、複合機向けの需要は横ばいに推移したが、プリンターの市場在庫調整の影響により販売は減少した結果、売上高は208億3100万円で同7・8%減となった。営業損益は人件費・経費等の削減に努めたが、販売の減少の影響が大きく4900万円の損失(前年同期は8億1800万円の営業利益)となった
特殊潤滑剤等のその他事業の売上高は105億4200万円で同20・0%減、営業利益は11億円で同0・4%減となった。
2019年3月期の連結業績予想は、売上高が7550億円で前期比3・5%増、営業利益が490億円で同9・0%増、経常利益が550億円で同2・3%減、親会社株主に帰属する純利益が340億円で同3・6%減を見込んでいる。