ニッタは5月11日、同社本社で決算説明会を開催し、新田元庸社長が2018年3月期連結決算の説明を行った。
売上高は729億6000万円で前期比13・4%増、営業利益は48億6400万円で同13・4%増、経常利益は115億700万円で同19・1%増、当期純利益は91億6300万円で同16・2%増の増収増益だった。
売上高は、国内が同12%増、海外が同12%増となり、それぞれ順調に推移した。国内は半導体製造装置向けや物流、ロボット、工作機械など1年を通して好調な業界に引っ張られて増収。海外は自動車、物流、繊維業界、地域別では米国や中国が順調だった。
営業利益について、新田社長は「М&A関連費用や先行投資による償却費の増加、増産対応に伴なう人件費の増加などがあったものの、増産効果による販売増や現場でのコストダウン活動などが寄与し、営業利益を伸ばすことができた」と述べ、売上高、利益面はいずれも過去最高となったと紹介した。
セグメント別では、ベルト・ゴム製品事業は主力のベルト製品は、国内では物流向けや金銭機器向けの需要が堅調に推移。海外では、物流、繊維業界向け需要が堅調だった。
またゴム製品は、工作機業界向けのシール製品が堅調だった他、取扱商品もロボットや半導体関連業界向けが好調だった。
以上の結果、売上高は264億5100万円で同8・3%増だったが、先行投資による償却費の増加などで、セグメント利益は18億6900万円で同10・8%減となった。
ホース・チューブ製品事業は、国内では建機や半導体製造装置のチューブ製品、特殊車両向けのホース製品が堅調に推移した。海外でも建機向けの他、自動車用燃料チューブも好調だった。
この結果、売上高は326億5000万円で同14・6%増、セグメント利益は30億5000万円で同20・9%増となった。
その他産業用製品事業は、クリーンやデバイス製品が伸長したことや、昨年5月に株式取得した