三ツ星ベルトの18年3月期 国内外ベルト好調で増収増益

2018年05月14日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの2018年3月期連結決算は売上高が695億9400万円で前期比4・8%増、営業利益は84億2900万円で同1・8%増、経常利益は88億800万円で同3・8%増、当期純利益は62億5200万円で同6・2%減となった。

 国内ベルト事業の売上高は280億3700万円、同4・2%増、営業利益は73億1300万円、同11・1%増となった。
 自動車用ベルトの売上高は、組み込みライン用は減少したものの、軽自動車用の販売が増加したことなどから、前連結会計年度並みとなった。補修用は車検交換需要の低下により売上高が減少し、全体では前連結会計年度を下回った。
 一般産業用ベルトは、射出成形機業界やロボット業界向けの販売が好調に推移したことから大幅に売上高が増加。また、搬送ベルトは通販市場の拡大に伴い物流業界向けの売上高が増加し、合成樹脂素材も半導体・液晶製造装置向けを中心に増加した。
一方、OA機器用ベルトはユーザの中国市場向け機種の減少影響などから、売上高は減少した。

 海外ベルト事業の売上高は319億7400万円、同8・4%増、営業利益は34億3400万円、同1・7%増となった。
 自動車用ベルトは、米国では積極的な拡販活動による新規受注の獲得により売上高が伸張し、アジアでは補修市場での拡販活動が奏功したことや、二輪車用の新機種への組み込みなどから売上高が増加した。また、欧州においても売上高が増加し、自動車用ベルト全体では売上高が伸張した。一般産業用ベルトは、アジアでは中国市場で農業機械用の落ち込みがあったものの、タイ・インドネシアなどの東南アジアで一般補修用の拡販により売上高が増加。米国・欧州においては為替の影響により売上高が増加し、一般産業用ベルト全体では売上高が増加した。また、OA機器用ベルトは横ばいで推移しました。

 建設資材事業の売上高は48億5400万円、同9・2%減、営業利益は1億2500万円、72・2%減となった。建築部門は公共や民間の改修工事の需要が減少したことに加え、土木部門も大型の工事物件が少なかったことから、全体では売上高が減少した。
 エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれるその他事業の売上高は47億2700万円、同1・8%増、営業利益は1億8600万円、同8・9%増となった。

 19年3月期の通期業績予想については、売上高が685億円で同1・6%減、営業利益は76億円で同9・8%減、経常利益は76億円で同13・7%減、当期純利益は60億円で同4%減を見込んでいる。

三ツ星ベルト2018年3月期決算

三ツ星ベルト2018年3月期決算

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