ニッタの新田元庸社長は5月11日、同社本社で開催された決算説明会で、18年度にスタートした中長期経営計画「V2020」フェーズ3を策定したことを発表した。
「V2020」ではフェーズ1(12年度~14年度)、フェーズ2(15年度~17年度)において同社グループのあるべき姿を掲げ、それを達成するための3大チャレンジとして、①新事業・新製品の創出、②グローバル化の推進、③トータルコスト競争力の向上に取り組み、フェーズ1、フェーズ2とも売上目標を達成した。
フェーズ3(18年度~20年度)では、グループ力を結集することで変化の激しい時代への対応と「V2020」の成果を確実なものとしつつ、次なる成長を目指していく。
フェーズ3の中身について、新田社長は「フェーズ2で取り組んできた3大チャレンジをさらに進化させ、次の3点(新事業・新製品の創出と成長、グローバルマネージメントの推進、トータルコスト競争力の向上)に重点的に取り組んでいく」と強調した。
一つ目の新事業・新製品の創出と成長では、「フェーズ3でも新事業・新製品を伸ばしていくとともに、取り込んだ新事業・新製品を成長路線に乗せていくこと、新事業と既存事業との相乗効果を図っていく」(新田社長)と語り、フェーズ2までの新事業の創出に成長を加えた理由を説明した。
2つ目のグローバルマネジメントの推進については、ニッタブランドの強化、グローバル人材育成の促進、コーポレートガバナンス、コンプライアンス、リスク管理の強化などに取り組む。
3つ目のトータルコスト競争力の向上に関しては、生産技術の革新、現場改善活動の深化、大胆な業務改革と効率化を推進していく。うち、生産技術の革新では、人手不足が