デンカは5月14日、カーバイドを値上げすると発表した。
値上げ幅は2万7000円/tで、6月1日出荷分からの実施を目指し需要家との交渉に入る。
同社のカーバイド事業では、製造やその他の諸経費の削減等、徹底した合理化に努めているが、安定供給のための製造設備の維持・更新や、環境対策に関わる費用が増大している。また、再生可能エネルギー発電促進賦課金を含めた電力価格も毎年上昇しており、電力多消費製品であるカーバイドのコストを圧迫し、自助努力の限界をはるかに超える状況にある。
こうした状況の下、カーバイドの安定供給と事業の維持継続のため、適正な価格体系の確立が必要となり、価格改定を実施することとした。