住友理工 「人とくるまのテクノロジー展」に出展

2018年05月18日

ゴムタイムス社

 住友理工は5月16日、パシフィコ横浜で5月23日から開催される「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」に住友電気工業、住友電装と3社共同で出展すると発表した。
 展示ブースでは、ゴムを振動発生の駆動装置として新採用した「ハプティックインターフェース」を初出品。
 同社が得意とする柔軟で電気を通すゴム材料「スマートラバー(SR)」技術を応用している。また、運転手の心拍や呼吸、体の動きの検知を目指す「ドライバーモニタリングシステム」の体験や、高い放熱効果で熱問題の解決に貢献する発泡ウレタン材「MIF」の展示など、未来のクルマ社会を見据えた取り組みを紹介する。
 展示されるハプティックインターフェースは、カーナビの画面など特定のエリアに触れると、入力が検知されたことを振動で伝えるハプティック(触覚)インターフェース。
 この振動を発生させるのは、電気を通す特殊なゴム材料SRでできた駆動装置(アクチュエーター)だ。電気を加えると伸びるSRの特性と、ゴム本来の縮もうとする力を応用したもので、強弱やリズムなど様々な種類の振動を表現することが可能となる。
 また、駆動装置自体は薄くて小さく、ゴムに由来する柔らかさも兼ね備えており、設計の自由度が高いのも特徴で、電動モーターに変わる新たな駆動装置として早期の実用化を目指している。
 開発品のドライバーモニタリングシステムは、SRセンサをシートに内蔵するかクッション形状に加工するなどしてシートの座面に設置し、SRセンサで計測した座面の圧力変化からドライバーの心拍・呼吸・体の動きなどを検知するシステム。
 検知結果から、疲労や居眠り、急病予兆などドライバーの状態を推定し、警告や運転支援システムの作動、外部への通報などのサービスへつなげるとしている。
 また、放熱する防音材のMIFは、世界初の放熱する防音スポンジ(発泡ウレタン)で、熱伝導粒子を入れたウレタンを磁界中で発泡成形することで粒子がつながり、熱の通り道を形成。一般的な発泡ウレタンの20~100倍もの放熱性能を実現した。電気自動車や車載電装機器などの騒音・熱対策に貢献できる製品となっている。

 

 

世界初の放熱する防音スポンジ(発泡ウレタン)です。熱伝導粒子を入れたウレタンを磁界中で発泡成形することで粒子がつながり、熱の通り道を形成。一般的な発泡ウレタンの20~100倍もの放熱性能を実現しました。電気自動車や車載電装機器などの騒音・熱対策に貢献します。

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