クリヤマホールディングスの2018年12月期第1四半期連結決算は、売上高が131億6500万円で前年同期比4・7%増、営業利益は7億4000万円で同26・4%減、経常利益は7億9800万円で同23・3%減、四半期純利益が5億2200万円で同34・2%減となった。
部門別では、アジア事業は売上高が64億300万円で同5・1%増、営業利益は4億5100万円で同5・6%減となった。
このうち産業資材事業は、排ガス規制に対応する尿素SCRセンサーやモジュールタンクなどの量産機械用製品の販売が堅調に推移し、中国でも建機顧客の増産に伴う量産機械用製品の販売が好調だったことから、売上高が31億1600万円で同4・5%増となった。営業利益は、前年同期の業績に貢献した船舶関連の収益が剥落したことから、1億1700万円で同35・1%減となった。
スポーツ・建設資材事業は、駅の改修・新築工事の増加を背景に点字タイル等床材の「エーストンシリーズ」の販売が堅調に推移し、全天候型舗装材「スーパーX」や人工芝「モンドターフ」の改修や新設の受注が増加したことなどから、売上高が31億700万円で同11・6%増、営業利益は3億8300万円で同48・0.%増となった。
その他事業は、スポーツアパレル用品販売で「モンチュラ」ブランドの販売強化が徐々に成果を上げ、売上高が1億7800万円で同24・1%増となった。損益面では、新商品販売やブランド認知度強化に伴うマーケティング費用などが発生したことから、営業損失が4800万円(前年同期は2300万円の営業損失)となった。
北米事業部門は、原油価格の回復や原油の生産性向上に伴う米国シェール増産を背景に、シェール関連市場向けのホース販売が堅調に推移し、好調な北米経済を背景に、プロパンホースや配管ホースなどの販売も堅調だったことなどから、売上高が57億4200万円で同4・3%増、営業利益は人件費や運送費などの増加により5億4600万円で同15・9%減となった。
欧州事業部門は、北米のシェール関連市場や南米の消防関連市場向けの販売が堅調に推移した結果、売上高が10億1900万円で同4・3%増、営業利益は生産体制の見直しなどによる費用が増加したため3700万円で同52・9%減となった。
通期の連結業績予想は、直近の発表から修正はなく、売上高が535億円で前期比9・3%増、営業利益は24億円で同19・7%増、経常利益は28億円で同18・9%増、当期純利益が16億5000万円で同35・1%減を見込んでいる。