ニチリンの2018年12月期第1四半期連結決算は、売上高が159億5600万円で前年同期比5・8%増、営業利益は24億5600万円で同2・3%増、経常利益は22億4800万円で同3・1%減、四半期純利益は13億8600万円で同1・2%増となった。
日本部門では、顧客向けの国内販売が堅調に推移したことに加え、海外需要も好調に推移していることにより、売上高は80億8200万円で同4・9%増、営業利益は原価低減活動により7億3400万円で同5・9%増となった。
北米部門では、雇用の安定とガソリン安を背景に堅調に推移してきた北米市場に陰りが見られるようになり、日系企業が得意とするセダン車の需要が減少したことにより、売上高は31億4200万円で同1・1%減、営業利益は1億3700万円で同54・5%減となった。
中国部門では、小型車減税は廃止されたものの、SUV車が好調に推移していることや、カーエアコン用ホースが内外需とも拡大傾向にあることから、売上高は30億700万円で同21・3%増、営業利益は従来からの生産性改善活動に量産効果が加わり5億1400万円で同26・0%増となった。
アジア部門では、ABS化による二輪用ブレーキホースの販売増に加え、新しく商品投入したフューエルホースの販売が堅調に推移しており、売上高は37億7500万円で同9・5%増、営業利益は9億1800万円で同0・6%減となった。
欧州部門は、顧客からの受注が堅調に推移し、売上高は17億2300万円で同4・1%増、営業利益は5400万円で同10・0%減となった。
通期の連結業績予想は、直近の発表からの修正はなく、売上高が595億円で前期比0・2%増、営業利益が85億円で同0・1%減、経常利益が85億円で同1・4%減、当期純利益が50億円で同2・3%増を見込んでいる。