クレハ いわき地区化学メーカー5社の共同配送を開始

2018年05月17日

ゴムタイムス社

 クレハは5月16日、いわき地区所在の化学メーカー5社(クレハ、有機合成薬品⼯業、城北化学⼯業、他2社)が、6月1日より福島県いわき市内の各社生産拠点から出荷する⼩口貨物の共同配送を開始すると発表した。

 近年の物流環境は、トラックドライバーの不⾜やそれに伴う運賃の⾼騰、輸送品質の低下(遅配、誤配、破損等)などにより、荷主にとって非常に厳しいものとなっている。こうした中、物流コストの削減、安定した輸送の確保、物流品質の向上等を図るため、いわき市所在の荷主主導により共同配送システムを構築し、6月1日より運用を開始する。

 発着地域が特定された従来の共同配送とは異なり、同共同配送による配送先は全国を対象とする。集荷拠点はいわき市好間⼯業団地内に設置し、当面、貨物量の多い埼玉県および神奈川県に中継拠点を設置。荷主からの貨物はミルクラン輸送により集荷拠点に集め、同拠点から埼玉県および神奈川県の中継地点までは本共同配送の専用便により輸送し、その他の地域向けには同集荷拠点から路線便で対応する。

 同共同配送のスタート時は化学メーカーが荷主の中心となっているが、混載可能であれば化学メーカー以外の貨物も取り扱うなど、さまざまな業種の荷主の参加を募っていく。今後、取扱い貨物量の増加に合わせて、中京地区や阪神地区での中継拠点の設置および専用便による輸送を拡充する計画だ。同共同配送は、参加企業の物流に関わる諸課題の解決を図るだけではなく、環境負荷の低減にもつながる取り組みとして進めていく方針。

 なお、同共同配送の運用については、三菱ケミカル物流が業務を受託している。

 

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