帝人フロンティア 自動車向け補強材工場を新設

2018年05月17日

ゴムタイムス社

 帝人フロンティアは5月14日、帝人グループで国内最大の事業所である松山事業所内に、アラミドを中心とする高機能素材を使用した自動車向けシングルコード(ゴム補強材)の生産工場を新設し、同日より操業を開始したと発表した。

 同工場はシングルコードの生産を担うとともに、研究開発拠点としての機能も果たす。帝人フロンティア松山事業所内に所在し、事業内容はアラミドを中心とする高機能素材を使用した自動車向けゴム補強材を生産。生産能力は約600トン/年で、従業員数は37名。

 帝人グループは、注力分野の1つとして「モビリティ」を掲げており、成長地域である中国、ASEANでの事業拡大を目指して、グローバルで自動車向けゴム資材、内装資材、安全資材の最適生産・販売体制構築を進めている。

 帝人フロンティアグループにおいて、既にゴム資材分野向けの製品を生産しているテイジン・FRA・タイヤコード(タイランド)、テイジン・コード・(タイランド)、関西資材、および中国・タイの提携企業による生産に加え、このたび松山事業所に新設する工場が操業開始することにより、日本・アジア・中国地域における自動車ゴム資材分野の供給体制が整備されたことになる。

 同社は、こうした製品供給体制が確立したことにより、今後拡大が期待されるアジア・中国地域の自動車産業に向けて、関連資材の川中事業における新たなサプライチェーンを構築し、グローバルでの販売展開を加速して行く方針。

工場外観

工場外観

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