三菱ケミカルは5月18日、バイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」の新グレードを開発したと発表した。
新グレードは、樹脂改質技術による画期的な相分離構造をもつモルフォロジー制御により、DURABIOが持つ従来の特徴は保ちつつ、耐薬品性や長期耐久性などを大幅に向上させた。新グレードの開発により、更に高度な性能が要求される用途にも適用することが可能になる。
DURABIOは再生可能な植物由来原料であるイソソルバイドを使用したバイオエンプラで、透明性をはじめとする光学特性や高い耐衝撃性・耐熱性・耐候性などにおいて、従来の一般的なエンプラよりも優れた性能を有している。また、その発色性の良さから、顔料を配合するだけで、塗装品を超える鏡面のような平滑感・深みのある色合いを表現することが可能。
表面が硬く、擦り傷が付きにくいという特長もあるため、近年では自動車の内外装部品などへの採用が進んでおり、部品の塗装やコーティングの工程が不要となることから、高品質の自動車部材を低コストで製作できる。