豊田合成は5月22日、事業環境の激変に対応し、将来にわたる持続的成長を実現するための中長期経営計画として「2025事業計画」を策定したと発表した。
「目指す姿」として「大きな環境変化に柔軟かつ迅速に対応し、世界のお客様へ安心・安全・快適をお届けするグローバルカンパニー」を掲げ、その実現に向けて、活動の3本柱を①イノベーション・新モビリティへの挑戦、②伸びる市場・伸ばせる分野へ重点戦略、③生産現場のモノづくり革新と定めた。
自動運転・電動化などの進展に対応した新製品の開発や、新技術の事業化、エアバッグなどの事業成長などを通して、2025年度の経営目標である売上収益1兆円以上、営業利益率8%の達成を目指す。
活動の3本柱のうち、「イノベーション・新モビリティへの挑戦」では、コア技術を活かした新領域での事業化やCASEに対応した新技術・製品開発、モジュール・システム化戦略の推進を図ることにしている。これにより、2025年度の新製品売上収益700億円、営業利益率10%を目指していく。
「 伸びる市場・伸ばせる分野へ重点戦略」では、経営資源の選択と集中の徹底、既存製品の高付加価値化、顧客・パートナーと連携した事業企画を実施する方針。具体的な活動方針は、領域別事業戦略の再定義として機能部品では軽量化への対応、内外装部品では製品の高付加価値化などを図っていく。また、重点地域での拡販では、北米では狩猟顧客の生産拡大に伴う能力増強・拡販、中国ではグローバルリンク車への拡販とともに新規顧客への参入などを目指す。
「生産現場のモノづくり革新」では、生産ノウハウ・プロセスのグローバル統一、TPSの更なる推進、ITの活用と自働化・省人化、生産技術革新・再エネ活用等による環境負荷低減を計画している。