バンドー化学 18年3月期決算説明会開催 自動車部品・産業資材ともアジア好調

2018年05月24日

ゴムタイムス社

 バンドー化学は5月21日、東京・京橋の東京支店で18年3月期決算説明会を開き、柏田真司取締役専務執行役員が決算概要を紹介した。

 同社の18年3月期連結決算は売上高が912億6300万円で前期比3・3%増、営業利益は63億3600万円で同7・5%増、経常利益は65億9800万円で同0・4%増、当期純利益は47億9500万円で同3・1%減だった。

 中長期経営計画(BF1)の最終年にあたる18年3月期を振り返った柏田執行役員は、「売上高、利益とも改善したものの、BF1で掲げた数値目標はいずれも未達となった」とし、「外部環境の影響などで中国や韓国での販売が計画通り進まなかったこと、新製品の開発・上市の遅れ、販管費等の増加」を理由に挙げた。

 セグメント別の売上高では、自動車部品事業は417億100万円で同3・4%増、産業資材事業は323億6900万円で同2・9%増、高機能エラストマー製品事業は151億6000万円で同1・7%増となった。

 地域別の売上高を見ると、自動車部品事業については中国では主要顧客である韓国自動車メーカーの中国向け生産が減ったことで、中国の売上高は前期比21・0%減と落ち込んだ。日本も顧客の現調化の影響などで売上高は同1・3%減となった。

 一方、タイやベトナム、インドなどのアジアでは二輪車向けのベルト販売が増加した。また、タイでは補機駆動用伝動ベルトおよびシステム製品の販売が伸長した。これにより、アジアの売上高は12・9%増となり、中国・日本の売上減少をカバーした形となった。

 産業資材事業については、中国は農機用伝動ベルトは中国政府による補助金圧縮政策の影響などで販売が減少

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