朝日ラバーは5月24日、都内で2018年3月期決算説明会を開催し、渡邉陽一郎社長が決算内容と次期の見通しなどを説明した。
18年3月期は、売上高が75億3400万円で前期比15・7%増、営業利益は5億6100万円で同18・0%増、経常利益は5億8900万円で同20・2%増、当期純利益は4億5900万円で同34・6%増となり、売上、利益とも過去最高を更新した。
この要因について渡邉社長は「車載・照明分野の受注が大幅に増加したほか、RFIDタグ用ゴム製品と卓球ラケット用ラバーの受注が大変好調だった」と分析した。
また、2つ目の要因として「17年2月に竣工した白河第二工場が順調に稼働を開始し、各工場の生産配置の再編が無事に終了した」ことを挙げた。
設備投資の実績は6億8000万円で、車載・照明分野では「アサカラーLED」の受注に対応した量産設備などに3億4200万円、その他の事業分野で中国・東莞工場の量産設備などに1億9700万円を投資した。
売上実績を中期事業分野ごとに見ると、車載・照明分野は同23・1%増の33億7300万円、医療・ライフサイエンス分野は同2・1%減の11億8900万円、その他分野は同16・2%増の29億7100万円となった。
主要製品別の実績では、車載・照明分野の「アサカラーLED」は、採用された車種の中国での販売増を受け受注が大幅に増加し、売上高は同26・5%増の31億2400万円となった。
医療・ライフサイエンス分野の医療用ゴム製品は、採血用・薬液混注用ゴム栓の新機種の受注が好調であるものの、旧機種の受注が減少し、売上高は同3・6%減の11億2900万円となった。