住友理工は5月24日、2022年度までの新中期経営計画「2022年住友理工グループVision(2022V)」の記者発表会を開催し、西村義明会長らが中期経営計画の概要を説明した。
西村会長は最初に「自動車産業は100年に一度の大きな転換期を迎えている。EVシフトなど事業環境の変化に対応し、新たなビジネスチャンスを確実につかみとるために中計の見直しをした」とし、「売上高1兆円という目標に向け、2022Vで成長を加速していきたい」と意気込みを語った。
今年度から始まる2022Vの考え方は、2029年の創立100周年に売上高1兆円の目標に向け、Visionテーマを「着実な成長」と「体質強化」に設定した。また、事業環境が大きく変革するとし、「新事業・新規顧客創出」「モノづくり革新」「グローバル経営基盤強化」の3点を2022Vの経営戦略とした。
新事業・新規顧客創出では、新事業の創出、グローバル拡販に取り組む。
モノづくり革新では、競争を勝ち抜く強い現場づくりと世界1位の品質を目指すために技術革新を推進する。
こうした取り組みにより、2022年度の数値目標として売上高5300億円、営業利益250億円、営業利益率5%、ROA6%、ROE7%を目指すとした。
また、2022年度に向けた戦略投資として、5年累計の戦略投資額を1900億円(13年~17年累計は1530億円)、システム開発や産業資材、ヘルスケア分野などの研究開発費に1000億円(同681億円)を投資する。
「戦略投資額を400億円増加させただけでなく、研究開発費も1・5倍と大きく増加