技術開発型企業を提唱し、顧客の要望にいち早く対応することで成長し続ける宮川ローラー(宮城県利府町、宮川忠直社長)。17年度の需要動向は、1年を通じて安定した受注を獲得できたことから売上は順調だった。
分野別にみると、印刷用は市場全体では大きな伸びは見込めないものの、新台増設に乗り出す印刷会社から、耐溶剤性の高い特殊樹脂ローラー「グランポール」シリーズの指定を受けるケースもあった。
また、主にグラビア印刷機が使われる食品や医薬品などの軟包装分野では、耐溶剤性に帯電防止と高強度を両立した「セーフティ・インパクトα」、耐溶剤性と高強度が特徴の「ウレグラ」シリーズ、コンタミ除去用粘着ローラー「ミモザ」シリーズなど、同社が自信を持つ製品群を拡販することができている。
一方、工業用は、電子部品やパッケージフィルム関係向けが順調。製品では、ミモザシリーズの認知度が高まっている。同シリーズは、スタンダードタイプの「ミモザ」を軸に、トップレベルの導電性を持つ「スウィードミモザ」、ブリード抑制(非抽出性)や脱・汚染障害が特徴の「ブリードレスミモザ」など、ユーザーの用途に応じ多種多様な製品を揃えている。
また、今年2月開催