日本ポリエチレンは５月28日、同社ポリエチレン全製品について、７月２日納入分より20円／ｋｇ以上値上げすると発表した。
原油価格については、ＯＰＥＣ・非ＯＰＥＣ諸国の協調減産が継続していることに加え、中東の地政学的リスクが増大もあり、昨今大幅に上昇してきている。また、国産ナフサ価格についても、原油の高騰、域内の堅調なナフサ需要および米国の長期金利上昇によるさらなる円安が想定される。このため、今年第３四半期には５万７０００円／ｋｌを超える水準となることが見込まれる。
このような厳しい経済環境の下、同社は徹底したコスト削減に努めてきたものの、急激な原燃料コスト上昇分を自助努力のみで吸収することは困難となってきたことから、値上げを実施するとしている。
