日本ポリプロは5月28日、同社ポリプロピレン全製品を7月2日納入分より20円/kg以上値上げすると発表した。
原油価格に関しては、OPECと非OPEC諸国が協調減産を継続している上、中東地域での地政学的リスクが高まっているため、5月入着分より再度上昇基調に転じ、その後も急激な上昇が続いている。また、為替も円安基調に反転し、2018年第3四半期の国産ナフサ価格は5万7000円/klを上回る水準となることが見込まれる。これに伴い用役、副資材、副原料等の諸経費の上昇も避けられない情勢となっている。
同社は厳しい経営環境の下、徹底したコスト削減に努めてきたが、今回の急激なコスト上昇分を自助努力の身で吸収することは困難であり、値上げを実施するとしている。