金陽社(東京都品川区、中田惠二社長)の17年度業績は増収となった。
ロール分野では、印刷用ロールが若干減少した。商業印刷向けが全般的に伸び悩むなか、UV印刷向けロールなどは好調だ。印刷業界では、油性インキからUVインキへ切り替わる流れが進んでいるが、同社もUV印刷用ロールのラインナップの拡充に力を入れている。
工業用ロールはフィルム用と鉄鋼用が好調だった。フィルム用はタッチパネルや携帯電話向けの需要が旺盛。製品では、基材巻取時のロスを軽減する「スキンコア」を始め、シワ延ばし用ロールや高い静電気抑制機能を有するロールの販売が伸びている。鉄鋼用は自動車生産などが好調に推移したことから、ロールの交換需要は堅調だった。
製紙用は、紙パルプ技術協会の「第45回佐々木賞」を受賞したカレンダー用樹脂ロールの「ZE―K」シリーズが好評。「引