オカモトは5月29日、本社で決算説明会を開催し、岡本良幸社長が2018年3月期業績と2019年3月期業績予想を説明した。
18年3月期の売上高は900億8900万円で前期比4・0%増、営業利益は101億5500万円で同2・6%減、経常利益は109億2600万円で同1・7%増、当期純利益は68億2000万円で同14・2%減となった。経常利益は過去最高を更新した。
セグメント別に見ると、静岡工場を中心に製造する産業用製品は、農業用フィルムやリチウムイオン電池向けの多層フィルム、包装資材向けフィルムの販売が伸びた他、壁紙も堅調。さらに、自動車内装材は中国・アジア向けが好調に推移した。
以上により、同セグメントの売上高は574億円で同5・2%増となったが、「昨年10月から今年3月にかけて石油関連商品を中心に原材料価格の上昇を影響をもろに受けた」(岡本社長)のため、セグメント利益は53億2700万円で同17・2%減となった。
福島工場や茨城工場を中心に製造する生活用品は、主力のコンドームが国内はインバウンド需要の勢いはやや緩やかとなったものの、「オカモトゼロワン」を中心とする薄物商品が依然として堅調で売上は微増。薄物商品は中国・北米など海外でも支持を集めており、コンドームの海外売上伸び率は10%以上と好調。「コンドームを生産する茨城工場、タイ、中国工場の3工場はいずれも大変忙しく、フル生産の状況が続いている」(岡本社長)と述べた。
この結果、生活用品の売上高は323億2800万円で同1・5%増、セグメント利益は63億8400万円で同16・2%増。
物流受託事業及び太陽光発電事業のその他事業は、売上高は36億7700万円で同5・3%増
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