小松原(和歌山県和歌山市、玉置篤社長)はゴム設備機械をはじめ、繊維機械、IT関連設備など様々な事業分野に展開。設計から生産、組立てまで内製化していることが同社の強みだ。
18年8月期の動向では、「電池や繊維関連のOEMが増えてきた。衣料用繊維機械は厳しいものの、ゴム業界と比べと繊維業界は細分化されているため、工業用途など多岐に渡る需要がある」(玉置社長)とし、IT関連設備が堅調となり、車載用電池関連のOEM受注も増加。また工業用途の繊維機械が伸びているほか、ゴム設備機械は改造などの需要があるという。
今期の海外向け比率は前期が半分を占めたものの、今期は約4割。海外向けについて、玉置社長は「海外向けは大口の案件があるかないかで左右される。現在受けているOEMはほとんど海外向けだ」とし、自社ブランドのFV洗浄機の海外販売に積極的に取り組んでいる。現在はバングラデシュに代理店を構えており、今後インドネシアやベトナムなどで代理店を増やしていきたい考えだ。
今期の課題については、外注費など原価管理の徹底や営業の強化を挙げ、原価管理の徹底では、「外注費のコストが年々厳しくなっている環境下では、設計の段階でコストダウンも大事だが、原価管理はより徹底していかないといけない。時には