独ランクセスは6月1日、同社のウレタンシステムズ(URE)ビジネスユニットが、ブラジルのポルトフェリース拠点でウレタンプレポリマーの製造能力を増強すると発表した。投資額は数百万ユーロを計画、稼働は2019年上半期を予定。これに伴い、約200km離れたリオクラロ工場での製造は終了する。
同社は、今後ポルトフェリース拠点(ブラジル)で南米全体のポリウレタン事業を管理する予定。UREビジネスユニットの責任者であるマーカス・エッカート氏は「南米は、ランクセスのグローバルネットワークの重要な拠点であり、ランクセスは、ブラジルと南米市場へ従事していく。新施設への投資を通じて現地の顧客固有の技術サービス、優れた製品品質、そして迅速で信頼性の高い製品供給を持続的に提供することが可能になる」と述べている。
現在、ポルトフェリース拠点では、高性能エンジニアリングプラスチック「デュレタン」(PA6、PA66)と「ポカン」(PBT)、ゴム添加剤「レノグラン」とタイヤ加硫用ブラダー「レノシェイプ」、黄色の酸化鉄顔料「バイフェロックス」などを製造している。