ゴムロール特集 加貫ローラ製作所 フィルム向けの好調続く カーボンエアシャフトを拡販

2018年06月15日

ゴムタイムス社

 加貫ローラ製作所(大阪市生野区、加貫泰弘社長)の17年度業績は、前年度比で増収を確保した。

 分野別では、工業用は特にフィルム向けが好調な流れが続いたのに対し、印刷用は印刷会社の動きがやや低調で厳しい状況にあった。

「ただ印刷用の中でもUV用は堅調で、従来品に比べてより高機能な『アバントUV』シリーズへの切り替えも進んでいる」(同社)。

 この他、食品用フィルムなど包装関係のグラビア印刷向けも順調。製品では、高強度ウレタンローラーで新しい材質の「PUW」や特殊EPDM材質の「LFE」を提案している。ユーザーからは安定した評価を得ており、採用も徐々に増えている。

 また、フィルムや鉄鋼、合板、製紙などの工業用では、ゴムロール全体は前年度を若干上回った。

 フィルム向けでは、鉄やCFRPといった芯の注文が増えている。製品では、高機能フィルム用巻取りコア「e―コア」は順調。フィルムロスに大きな効果を発揮することから、ユーザーの認知度は高まっている。

 同社では、今期の注力製品の一つに「カーボンエアシャフト」を挙げる。同製品はCFRP製のエアーシャフトロールのその上を樹脂カバーで

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