東ソーは6月6日、ポリエチレン樹脂全製品を7月2日納入分より20円/kg以上値上げすると発表した。
対象製品は同社のポリエチレン樹脂全製品で、低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセン)、直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:ニポロン―L、ニポロン―Z)、超低密度ポリエチレン(商品名:LUMITAC)、高密度ポリエチレン(商品名:ニポロンハード)、エチレン酢酸ビニル共重合体(商品名:ウルトラセン)、ポリオレフィン系接着性樹脂(商品名:メルセン)、高溶融張力ポリエチレン(商品名:TOSOH―HMS)。
ポリエチレン樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、足元の原油価格の上昇や旺盛な需要、円安の進行もあり、2018年第3四半期(7~9月)以降は5万5000円/klを超える水準まで上昇することが想定される。同社は徹底したコスト削減に努めてきたものの、ナフサの急激な高騰に加えて物流費、副資材、また安定生産のための設備修繕費等が上昇している。これらコスト事情の悪化は自助努力のみで吸収することは極めて困難となってきたため、今後の製品安定供給を図るためにも値上げを実施するとしている。