関西ゴム技術研修所 第56回卒業式を開催

2018年06月06日

ゴムタイムス社

 関西ゴム技術研修所(山口幸一所長)は6月5日、大阪科学技術センター・で第56回卒業式を開催した。
 卒業式前に、記念特別講演として山本化学工業の山本富造代表取締役社長を招き、「非常識なゴム素材が世界を変える」というテーマで講演が行われた。
 講演では、山本氏は同社のゴム製品について、創業当時に開発した日本初の消しゴム鉛筆をはじめ、ツーピースゴルフボールの芯材、ウエットスーツ、医療用ウェアまでの製品開発の歴史について解説。とくにウエットスーツに関しては、2010年競泳用水着でラバーが禁止なったことと並行して水の抵抗を受けにくい理想的なフォームで泳ぐことができるトレーニング用水着を開発した結果、日本水泳連盟推奨品として認められる商品になったほか、リオ五輪では日本体育大学出身の選手の多くが大会に出場できたという。
 また、山本氏は卒業生に向けて「弊社は常に新しい製品開発に挑戦し市場に問うてきた。市場には、今ある市場に合わせた製品を開発することと、今までない市場に向けて新しい製品を開発することの2つの市場がある。関西ゴム技術研修所で学んだことを活かすためにも、今ままでにない市場に向けて製品を作ることを目指してほしい」と期待を込めた。

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