クレハエラストマーは6月1日、第107期(2017年4月1日~2018年3月31日)の業績を明らかにした。
それによると、売上高は68億9400万円で前期比4・5%増、経常利益は1億4600万円で同30・4%増、当期純利益は1億3600万円で同74・4%増となった。
事業別では、ゴムシート事業の売上高が30億4200万円で同16・9%増、耐摩耗機材事業は10億6700万円で同3・7%減、精密特殊品事業・その他が27億8500万円で同3・4%減となった。
主力のゴムシート事業では、電子機器関連や自動車関連を中心に順調に推移したこととから売上は増加したが、耐摩耗機材事業と精密特殊品事業は計画達成に至らなかった。
今期については、ゴムシートは事業の体質改革を進めていく。具体的には、普通シート品は利益構造を再構築し量の拡大など安定収益が得られる体質に改善する。また、高機能品は半導体関連の既存製品の売上拡大と新規開発品の上市のスピードアップを図ることで、事業拡大を推進することにしている。
耐摩耗機材事業では既存製品のシェアアップや新規市場参入に取り組む他、精密特殊品事業では利益構造の再構築に加え、一部のゴム型物品のグローバル展開に向け人材を東南アジアに派遣し基盤づくりを行う方針だ。
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