神島化学工業の2018年4月期決算(非連結)は、売上高が216億400万円で前期比4・5%減、営業利益は7億7600万円で同45・9%減、経常利益は7億円で同48・1%減、また特別損失の影響もあり、当期純利益は4億6800万円で同55・4%減となった。
売上高については、化成品事業は引き続き国内・海外ともに好調に推移したものの、建材事業は住宅分野・非住宅分野ともに減収となり、全体でも減収。損益面では、建材事業の減収、減価償却費などの固定費負担の増加や輸入燃料価格の上昇などで減益となった。
セグメント別では、建材事業は、住宅分野では高級軒天ボードが好調に推移したものの、前事業年度末の詫間工場内の設備火災による影響や採算性重視の施策強化、また非住宅分野では一部建築労働者不足による物件の後倒しなどにより、売上高は148億5800万円で同7・6%減、またセグメント利益も売上高の減収や輸入燃料価格の上昇などで1億9700万円で同68・8%減。
化成品事業は、海外で米国向けのマグネシウム製品の拡販を中心に、売上高は67億4600万円で同3・1%増となった。ただ、セグメント利益は増収に伴う増益や生産性改善によるコスト削減効果があったものの、前期に稼働した増産設備の減価償却費など固定費の増加や輸入燃料価格の上昇などにより、12億円で同15・6%減となった。
2019年4月期の業績予想は、売上高が220億円で前期比1・8%増、営業利益が8億1000万円で同4・4%増、経常利益が7億3000万円で同4・2%増、当期純利益が5億3000万円で同13・1%増を見込んでいる。