アジア最大級「食の技術」の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2018」(日本食品機械工業会主催)が6月12日から15日までの4日間、東京ビッグサイトで開催されている。
41回目を迎えた今回は「食の技術は無限大。」をテーマに過去最高の798社が集結。ブースでは数多くゴム・樹脂関連企業が出展し、新製品や新技術をアピールした。
◆バンドー化学
「ワンストップ!安心・安全を提供するベルトメーカー」をキーワードに、搬送物の居つき対策として「非付着ベルトシリーズ」や細菌類発生防止として「単一材ベルト」などを出品した他、開発中の「光触媒による除菌技術の搬送ベルトへの適用」も紹介した。
光触媒による除菌技術は、光をあててベルトに付着する菌やウイルスをなくす技術で、蛍光灯やLEDでも除菌効果を発揮する。
また、ブースでは国内販社のバンドーI・C・Sのスタッフがベルトにおける点検サービスの重要性を来場者に説明し、ベルトの販売から加工などサービスまでワンストップで提供できるメリットをPRした。
◆三ツ星ベルト
食品現場での問題を解決へと導く「ワンストップソリューション」をテーマに掲げ、食品搬送用ベルト「ママラインシリーズ」を中心に、ベルトの加工技術やフーマで初披露の新製品を出展した。
新製品では、ハイブリッドシリコーンベルトのカバータイプで白色のMX933W、光透過ベルトで2プライのMX002SKL、ハンバーグの製造ライン用の耐浸透性ベルトを紹介した。
うち、白色のMX933Wは、「従来の青色に加え、白も欲しいという顧客の要望に応え開発に取り組んだ」(同社)という。ベルト表面にポリウレタンとシリコーンとの共重合体を使った新素材のハイブリッドシリコーンを使用することで、離型効果の持続性に優れる。用途はパンや菓子生地の搬送などである。
◆ニッタ
高機能食品搬送ベルトや大腸菌検査キットや制菌防カビエアフィルターなどを展示した。
搬送ベルトでは、主力製品を始め、食品搬送用ブロイラー解体用ベルトやFDA規格適合紙器搬送用など新製品を紹介。
ブロイラー解体ベルトは、素材に耐湿熱抗菌防カビポリウレタンを採用。これにより、食の安全性向上、ベルト交換作業の負荷軽減、耐久性向上が図れる。
また、HACCPの法制化が進む中、ブースではベルトやキットがその土台となる「SIAA」「AOAC」「SEK」に登録、または認証されていることをパネルを用いて説明。食品製造工程での一般衛生管理に同社製品が貢献していることを来場者に訴求した。
◆フォルボ・ジークリング・ジャパン
「トランジロン」「エクストレマルタス」「プロリンク」など独自の特性や機能性を備えた搬送ベルトを多数展示した。
トランジロンでは、主力の「プロサン」とともに新製品「非粘着ベルトシリコンタイプ」を初披露した。
同製品は非粘着性が高く、練り生地やご飯など常温の粘着物の搬送に最適。また、屈曲性と柔軟性が比較的高いシリコンを使用し、小プーリ径にも対応可能で、小さい粘着物の乗り移りも円滑だ。
一方、プラスチックモジュラーベルト「プロリンク」では、新製品「シリーズ14」を初展示した。開口率が25%あるので、排水性に優れ、かつ耐久性にも優れる。また、ヘッドレス・ピンシステムにより、ベルトの設置が簡単に行える点も特徴となっている。
◆トヨックス
「生産効率向上・技術者不足・BCPに強い工場へ!」をテーマに、食品工場での改善につながる食品用ホースと専用継手を組み合わせた「ホース配管安心セット」を紹介した。
耐熱・食品用ホース「ハイブリッドトヨシリコーンホース」は、折れ・つぶれに強く、流量を確保し生産性向上に役立つ。また、耐寒性にも優れることから、広範囲な温度条件下でも圧送・吸引が可能である。
現場施工型継手「トヨコネクタTC3‐F」カラー識別タイプは、ホース配管の漏れや抜けを防止する袋ナット式ホース継手。ホース配管の接続間違いによる異種流体の混入などを起因とする、臭いの移行やアレルゲン対策など、食品工場が抱える不安を解消するため、継手を青、赤、緑、黄、無地の5種で識別できるようにした。
この他にも、豊富な品揃えをもとに、ホース配管に関するさまざまな現場のお困りごと解消につなげたいとしている。
◆弘進ゴム
新製品の食品用耐滑長靴「ハイブリーダー」や食品用安全長靴「ハイブリーダーガード」などを中心に展示した。
昨年6月に発売したハイブリーダーガードが先芯入りのタイプなのに対し、今年6月発売のハイブリーダーは
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