藤倉ゴム工業は6月14日、都内で決算説明会を開催し、森田健司社長が第5次中期経営計画の初年度にあたる18年3月期業績や19年3月期業績見通し、中計の基本戦略などを説明した。
18年3月期は、売上高構成比の64%を占める産業用資材では工業用品と制御機器が伸長した他、20%を占めるスポーツ用品事業ではゴルフ用カーボンシャフトでOEM受注が増えたことや自社ブランド品の販売が拡大した。これにより、売上高は339億5800万円で前期比6・2%増で5期連続の増収。営業利益は22億5900万円で同26・6%増、営業利益率は6・7%で同1・1ポイント増、当期利益が17億3900万円で同39・2%増で、3期連続の増益だった。
一方、19年3月期は、「一時的な踊り場を迎える」(森田社長)とみて、売上高338億円で同0・5%減、営業利益20億円で同11・5%減、営業利益率5・9%で同0・7ポイント減、当期利益15億円で同13・8%減を見込んでいる。
19年3月期売上高は、産業資材、引布加工品は前期比プラスを計画するものの、スポーツ用品はゴルフシャフトのOEMの失注などもあり同2億円減を計画し、全体では1億5800万円マイナスとなる見込み。
また、19年3月期営業利益は、産業資材が同2億円増を見込むものの、引布加工品が同1億円減、スポーツ用品は同2億円減を計画し、全体では2億5900万円減を見込んでいる。ただ、スポーツ用品については「ゴルフ用シャフトが一般ユーザーにも浸透しており、最終的には利益を確保できるのでないか」(森田社長)との見方を示した。
20年度を最終年とする中計の基本戦略は、顧客に信頼される3つの「きわみ」