ゴム関連企業の業績が好調だ。
日本ゼオン、ニッタ、朝日ラバー3社の18年3月期の売上高、利益は、いずれも過去最高となった。
朝日ラバーの18年3月期は、売上高が75億3400万円で前期比16%増、経常利益は5億8900万円で同20%増となった。渡邉社長は「車載・照明分野の受注が大幅に増加したほか、RFIDタグ用ゴム製品と卓球ラケット用ラバーが大変好調」だと分析し、次期も「過去最高の収益を見込む」と、さらなる上乗せも視野に入れている。ニッタは「増産効果による販売増や現場でのコストダウン活動などが寄与し、営業利益を押し上げた」(新田社長)と底力を見せた。次期の業績予想でも、売上、利益共に過去最高を更新する計画を立てており、好調を維持する見込みだ。日本ゼオンは高機能材料の営業利益が同70%増と大幅に増加したことなどが主な増益要因となった。
オカモトは経常利益が109億2600万円で同1・7%増となり、過去最高を更新した。主力のコンドーム部門で、薄物商品が中国・北米など海外でも支持を集めており、コンドームの海外売上伸び率は10%以上と好調。
JSRの売上収益も4219億3000万円で同8・6%増となり、過去最高となった。営業利益ベースで、主力のエラストマー事業が同69%増、合成樹脂事業が同44・8%増と好業績を牽引した。
ただ、為替が円高傾向に振れている他、原料価格の値上がりといったリスクを懸念する