クラレは6月19日、PTTグローバルケミカル社、住友商事との共同出資により、タイにおけるブタジエン誘導品の製造、販売を事業とする合弁会社を設立すると発表した。
合弁会社「クラレGCアドバンスド・マテリアルズ」は、タイのラヨン県マプタプットにある石油化学コンプレックス内のヘマラ・イースタン工業団地を候補地に、高耐熱性ポリアミド樹脂PA9T、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーの製造販売を行う。
同合弁会社は、タイの首都バンコックに本社を構え、ブタジエン誘導品の製造販売を主要事業とする。資本金は1000万タイバーツ(会社設立時)で、代表者に山本博志氏が着任し、6月20日に設立した。同合弁会社に出資するために設立された持ち株会社を通じて、クラレが53・3%、PTTグローバルケミカル社が33・4%、住友商事が13・3%をそれぞれ出資する。
また、同ブタジエン誘導品の製造敷地内に、クラレ単独でイソブチレン誘導品MPD(3―メチル―1,5―ペンタンジオール)の生産設備も建設する予定であり、同製品の製造・販売を事業とするクラレ100%出資会社も設立する。資本金は200万タイバーツ(会社設立時)としている。
同クラレ100%出資会社の名称は「クラレ・アドバンスド・ケミカルズ(タイランド)」。イソブチレン誘導品の製造販売を主事業とする。