BASFは6月20日、再生可能原料を用いた同社のディスパージョンが、日本ペイントのプレミアム内装用塗料「Infinite Air」に中国で初めて採用されたと発表した。
この塗料は、再生可能原料を使用する手法であるバイオマスバランス・アプローチを適用して製造された同社のディスパージョンを用いた建築用塗料で、ドイツの第三者認証機関であるテュフズードが認証した持続可能な原料を使用しており、化石資源使用量削減や温室効果ガスの排出量低減に貢献するとともに、低臭気など優れた製品性能を持っている。
日本ペイントのマーケティング担当バイスプレジデントのトニー・ツァイ氏は「原料を供給するパートナー、BASFとともに環境に優しい内装用塗料を開発できたことを大変嬉しく思う。私たちには中国における塗料業界のイノベーションの先駆者として、環境に優しく、持続可能な形で高品質塗料を製造する責任がある」と述べている。
バイオマスバランス・アプローチは同社が開発したサステナビリティコンセプトで、製造プロセスの第一段階で化石資源をバイオマス由来のバイオナフサやバイオガスなどの再生可能原料に置き換える。植物油や粗トール油(製紙業界の木質残廃材)などバイオマス原料のサステナビリティは、ISCC(国際持続可能性カーボン認証制度)やREDcert(欧州全体で適用される品質認証スキーム)など定評ある認証制度で保証されている。
ツァイ氏はまた、「この塗料は、持続可能なパーム油やスカンジナビアの木材の残廃材など、認証済み再生可能原料を用いたディスパージョンを使用して、持続可能な方法で製造することができる。私たちは中国のお客様に安全で環境に優しい内装用塗料を提供するとともに持続可能な開発に貢献することを目指します」と述べている。