東部工業用ゴム製品卸商業組合(山上茂久理事長)は6月19日、都立産業貿易センター・台東館(東京都・台東区)で「商品展示説明会/来て見て学んで明日の糧Ⅵ」を開催した。(本紙既報)。前号に続き出展各社の製品・技術を紹介する。
◆入間川ゴム
低反発ゴム(イルピタット、NXB-365)やゴムマットなどを紹介した。NXB-365は衝撃・振動吸収性に優れたゴムで、反発弾性率が5%(95%吸収)と非常に小さい。さらに物性・耐久性は一般のゴムと同等のため、高加重にも耐える他、耐油性、耐熱性にも優れる。ブースでは、玩具を使ったデモ機で衝低反発ゴムの特徴を紹介していた。
◆オーサカゴム
プラスチックのような鮮やかな色彩が特徴の「カラーゴム板」や1500mm幅ゴム板などの展示を行った。カラーゴム板には、透明性のあるカラーゴム「CBR」とおしゃれなカラーゴム「EVR」があり、厚生省告示第201号に適合するCBRは、食品工場での用途も伸長している。
◆小澤物産
同社ブランドで、ホース脱着の省力機器「OZCレバーカップリング」や除菌・消臭剤「セイバープラスZ」などを紹介した。このうち、OZCレバーカップリングのコーナーでは、ジョイント部にフッ素樹脂をライニングした「テフロンライニング(特許出願中)」を展示した。
◆サンポリマー
「金属検出機反応シリコーンゴム(MDSR)金型成形品」や各種材質、形状に対応した「ESP高機能スポンジシート」などを展示した。金検反応の成形品は、食品衛生法適合や改正ローズ規制に対応。パネルや実際の成形品を使い、ゴム加工メーカーとして多様な顧客ニーズに合わせた高付加価値製品を提供できる点をPRした。
◆澤久工業
ホースクランプ(締付金具)専門メーカーの同社では、日本総輸入元である米国トライドン社製クランプの他、高圧用、低圧用、ワンタッチ式、ステンレス製結束バンドなど、特殊な形状のクランプを多数出品した。
◆クレハエラストマー
環境対策・安全対策を強力にサポートする「ベルトクリーナー」「シーリングシステム」を紹介した。ベルトクリーナーは製鉄所などで使われるコンベヤベルトを清掃する装置で、材質は耐摩耗性を有し、かつベルトに優しいポリウレタンを採用。また、アルミカセット方式でクリーナ交換も短期間で安全に行える。
◆東拓工業
工業用や土木用などの各種ホースを中心に、これらホース専用金具「しめTACシリーズ」を出品した。しめTACは独自の抜け止め機能を採用することで、ホースの漏れがなく、安全・安心に使用できる。サクション・デリバリー用「ラインエース」、耐圧・耐摩耗用「ラインパワーAT」脱塩ビホース「TACエコライン」等に対応している。
◆ニッタ
グループ会社のゲイツ・ユニッタ・アジアと共同出展した。ニッタのコーナーではフーマでも紹介した新製品の食品搬送用ベルトブロイラー解体ライン用「NSL7101A」を始め、ホース・チューブ製品を出品。ゲイツ・ユニッタ・アジアでは「ポリチェーンGTカーボンベルト」などのタイミングベルトの紹介を行った。
◆プラス・テク
新製品「耐油テクノブレード」や帯電防止タイプ「エクレマーシリーズ」など樹脂ホースを始め、樹脂コンパウンド製品を紹介した。耐油テクノブレードは、特殊樹脂の採用により、耐油性に優れ、油を流しても柔軟性が持続する。絶縁油や作動油、コンプレッサー油など油用配管に最適な製品。昨年8月の発売以降、今年に入りサイズを拡充し、さらなる拡販を狙っている。
◆ユーシー産業
ホースと取付部品を一体成型したカフレス技術を強みとする同社は、「歯科吸引機用ホース」「バスユニット結露水排水用ホース」「パキパキホース」などカタログにはないホースを中心に出品。豊富な製品群で様々な顧客ニーズに対応できる点をアピールした。
◆タイガースポリマー
現在注力展開する「メディルチューブシリーズ」をメインに「融雪マット」「タイパワーホースシリーズ」などの展示を行った。メディルシリーズにはP640I(食品・飲料・実験用)、E640K(工業用)、T740C(耐薬品・ローラーポンプチューブ)などがある。
◆三ツ星ベルト
来年創業100周年を迎える同社は、超高負荷駆動用タイミングベルト「ギガトルクGX」や物流や食品向け搬送ベルトの「高性能傾斜ベルト」をベルト製品を中心に、プーリや非接触型音波式ベルト張力計「ドクターテンションタイプ4」など、高機能・高精密・高品質製品を紹介した。
◆三浦ゴム製作所
ゴム押出成形専門メーカーである同社の強みを生かすため、「非汚染性ゴム」やEPDMノンハロゲン難燃ゴム、テフロンコーティングといった、さまざまな材質を生かした製品の展示を行った。
◆クラレプラスチックス
コンクリート・砕石用導水管「クラドリップ」を中心に展示した。同製品はリサイクル技術を使用したモノフィラメント構造となっており、独自技術の毛細管現象を用いることで、高い浸透性と排水性を可能にした。実際に同製品が採用された施工例をパネルを使って説明した。
◆十川ゴム
ホース・チューブ・シート製品を中心に展開する同社は、今回デジタルエンジニアリングを活用した設計開発や