SABICイノベーティブプラスチックスは、重慶西永マイクロエレクトロニクス工業団地および重慶経済情報化委員会と中国・重慶において、SABICがエンプラ樹脂のコンパウンド工場を建設する合意覚書に調印したことを明らかにした。
2013年に生産開始を予定している新しいコンパウンド工場は、SABICの世界クラス規模のポリカードネート、PCブレンドおよび他の高品質のエンプラ製品を生産し、中国南西部の顧客に対してより身近なアクセスを提供する。同工場は、コンパウンドライン、調色設備を備え、さらにエンプラの新たなアプリケーションを開発すべくSABICの顧客やパートナーと協業できる最新の設備を導入する。
重慶は、既にコンピューター、家電製品、自動車生産における重要な国際工業拠点としての地位を確立している。SABICは、同地域における素材技術および生産、アプリケーション開発の専門知識、およびデザイン支援をこれらの産業に対してこれまで長期にわたり提供してきた実績がある。今年に入りSABICが中国に対して行った3度目のエンプラ樹脂への投資となる。
SABICは、ポリエチレン、ポリプロピレン、および他の先進的な熱可塑性樹脂、グリコール、メタノール、ならびに肥料のメーカーとして世界市場をリードする企業。サウジアラビア、アメリカ大陸、ヨーロッパおよびアジア太平洋地区を拠点に生産活動を行っている。40か国以上で事業を展開し、世界中で33,000人の従業員を擁している。
SABICは2010年にはSR 215・9億(57・3億米ドル)の純利益を計上、総売上はSR 1520億(405億米ドル)。