内閣府が主導する革新的研究開発プログラム「ImPACT(インパクト)」の一つ「しなやかなタフポリマーの実現」において、住友化学とブリヂストンがそれぞれ研究成果を発表した。
それによると、住友化学はポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)をベースにした軽くて頑丈な透明樹脂を、ブリヂストンは低燃費性と高破壊強度を両立したゴム複合体を開発。会見で住友化学はこの樹脂を自動車用部材など大型成形品に展開する他、ブリヂストンはゴム材料を2020年前半までにタイヤで実用化していくことを明らかにした。
同プロジェクトの進捗状況を説明した伊藤耕三プログラム・マネージャー(PM)は「2014年にスタートしたプロジェクトは、それぞれのプロジェクトで基盤技術の原理実証(POC)を達成した」ことを明らかにした上で、「各プロジェクトともそれぞれの材料が持つ硬さとしなやかさという、トレードオフ