原油・ナフサ価格、物流コストや電力料金などユーティリティーコスト上昇により、2018年上半期も原材料メーカーで値上げが相次ぎ実施された。
◆旭化成ワッカーシリコーン
1月1日出荷分から、同社全製品を現行価格より15%値上げした。
◆信越化学工業
シリコーンの全製品を、国内外で1月出荷分から10~20%値上げ、か性ソーダの国内向け販売価格を2月1日出荷分から20円/kg以上値上げした。
◆昭和電工
1月1日出荷分から酢酸が10円/kg、酢酸ビニルが15円/kg値上げした。また、酢酸ノルマルプロピルの国内販売価格を6月18日出荷分より20円/kg値上げした。
◆デンカ
ポリビニルアルコールを1月1日出荷分から30円/kg以上、酢酸ビニル―エチレン系共重合エマルジョンの価格を1月22日出荷分から15円/kg以上値上げした。
また、特殊混和材製品を4月1日出荷分より10%以上、カーバイドは6月1日出荷分から2万7000円/tで値上げ交渉に入った。
◆住友化学
MMAモノマー(メタクリル酸メチル)を1月1日出荷分から30円/kg値上げした。
◆東ソー
液体苛性ソーダを1月1日出荷分から、20円/kg以上(固形換算ベース)値上げ。ポリカーボネートジオール(PCD)と誘導体は1月22日出荷分から15%以上値上、ペースト塩ビ樹脂は2月1日納入分から15円/kg値上げした。また、臭素と臭素誘導品を3月1日納入分から15%値上げ。対象製品は臭素、臭化水素酸、臭素系難燃剤(テトラブロモビスフェノールA/商品名:フレームカット120G)。
さらに、4月16日出荷分からPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂「サスティール」の全グレードについて値上げ。機能性ウレタン製品であるトルエンジイソシアネート(TDI)系誘導体は、4月16日出荷分より50円/kg以上値上げを行った。また、クロロプレンゴム(CR)は、5月7日出荷分より「スカイプレン」全製品で1kg当たり40円以上の値上げを実施した。
◆カネカ
塩化ビニル樹脂を1月16日出荷分から15円/kg以上値上げした。対象は汎用塩化ビニル樹脂の他、塩化ビニルペースト樹脂を含む、特殊塩化ビニル樹脂のすべての品種。また、発泡ポリスチレン樹脂(カネパール)を3月1日出荷分から20円/kg値上げし、変成シリコーンポリマー(カネカMSポリマー、サイリル)は3月1日納入分から、10円/kg以上の値上げした。
このほか、耐衝撃性の改良樹脂「カネエースB」と「カネエースM」、加工性の改良樹脂「カネエースPA」の3製品について、5月1日出荷分から1キログラム当たり20円値上げした。
◆東海カーボン
国内向け黒鉛電極(全サイズ)を4月1日以降納入分から値上げした。32‐28インチが92万円/t、24‐18インチが90万円/t、16インチ以下が130万円/t。また、支払いサイトを短縮した。
◆大阪ソーダ
エピクロルヒドリンゴム「エピクロマー」を1月10日出荷分から、35円/kg値上げした。
クラレは12月21日、EVHO製品「エバール」を、1月22日出荷分から30円/kg値上げ。MMAモノマー・MAA・PMMA成形材料の国内価格を1月15日出荷分から値上げした。値上げ幅は、MMAモノマーとMAAが30円/kg、PMMA成形材料「パラベット」が50円/kg。
また、水添スチレン系エラストマー「セプトン」「ハイブラー」、TUポリマーを3月1日出荷分からグローバルで0・25USドル/kg値上げ。ポリビニルアルコール(PVA)繊維であるビニロンと「クラロンK‐Ⅱ」、およびポリエステル短繊維は、国内外向けで5~10%値上げした。
さらに、「セプトン」「ハイブラー」関連製品はグローバルにて0・25USドル/kg。
◆旭化成
旭化成はスチレン系特殊透明樹脂・スチレン系熱可塑性エラストマー・水添スチレン系熱可塑性エラストマーを、1月16日出荷分から15円/kg以上値上げ
2018年07月04日