自動車の売買・整備・メンテナンスなど、自動車アフターマーケットに関する最新情報・業界動向を発信する「第16回国際オートアフターマーケットEXPO2018」が3月14~16日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催され、ゴム関連企業は市販部品コーナーで、製品の紹介や適切な部品交換の提案などを行っていた。
◆バンドー化学
バンドー化学は、「予防整備」をキーワードに、ベルトの取り付け弾力をチェックする張力測定器「テンション・マスター」、ベルトの交換目安を判断する摩耗測定ケージなどを、ベルト交換の体験型実演を含めて紹介した。
テンション・マスターはベルト交換後に不具合が生じることが多かったことから開発した製品。Vベルトからリブベルトに代わる中で、ベテランの整備士でも張力の加減を誤ることが分かったため、コンパクトで簡単に張力を測定できるものということで製品化した。
摩耗測定ケージにおいては、ベルトの摩耗が目に見て分かりにくいというユーザーの声を応え、ベルト交換の目安として活用してほしいことをPRした。
同社では、これらの製品や器具の展示により、ベルトの適切な交換や整備を呼びかけていた。
◆三ツ星ベルト
三ツ星ベルトもベルト交換の正しいタイミングを知ってもらう取り組みに加え、固定2軸プーリーに対応するストレッチベルト「スターフィット」、昨年12月に新発売した音波式ベルト張力計「ドクターテンションタイプ4」などを出品した。
最近では、ベルトの素材が従来のCRからEPDMに変わり、ほとんどひび割れしないため、交換の目安が分かりにくくなっている。
そこで、同社ではベルト交換の目安は3万5000㎞とし、見た目ではなく、走行距離を交換の目安とすることを提案。それを記したチラシを整備士に配るとともに「ベルト交換記録ステッカー」を製品に付け、新しい目安の普及に努めていることをPRした。
◆大野ゴム工業
大野ゴム工業は商用社部品と乗用車部品の2つのカテゴリーで、純正品の代わりに使える優良部品を展示した。
ブースでは、ユーザーからの開発要望に応えた製品の実物を紹介。そのほか、展示パネルでは大型トラック用スタビライザーブッシュや、タイヤやホイールからの振動や衝撃が直接車体に伝わるのを防ぐストラットマウントをPR。そこではストラットマウントの同時交換が可能なことを提案し、新しい品番が登場したことも紹介していた。
◆武蔵オイルシール工業
武蔵オイルシール工業は、大型トレーラー用のオイルシールを中心に、国内主要自動車メーカー全種に対応した品揃えの充実さを訴求した。
オイルシールで今回の目玉となったのが、シングルタイヤのSMB軸トレーラー用オイルシール/Oリングである。内径とABS穴の違いによる4種類を展示した。
また、2種類のガスケット違いで並売していたホーイルオイルシールキットが、新材質ガスケット使用のみに統合したオイルシールキットの詳細も紹介。
そのほか、3月21日から始まる「トラックホイール用インナーオイルシール交換キャンパーン」をPRしていた。同キャンパーンは対象商品の品番ラベルを集めて応募し、枚数に応じた景品をプレゼントするという。
◆更生タイヤ全国協議会
更生(リトレッド)タイヤの普及を図っている更生タイヤ全国協議会は、ゴム関係企業が出展していた市販部品コーナーではなく、会場の入り口近くにブースを設け、リトレッドタイヤの実物とパネルを使って説明を行っていた。
今回、展示したのはトラック・バス用のリブタイヤとラフタイヤ、オールシーズンタイヤの3種類。
またパネル展示では、リトレッドタイヤができるまでの一連の流れを分かりやすく紹介していた。
そのほか、ブースには摩耗タイヤと台タイヤ、リトレッドタイヤのカットモデルも展示して、摩耗タイヤがどのように更生されるのかが分かるようになっていた。