日本ミシュランタイヤは4月5日、米国・カナダで2012年から販売を開始しているスキッドステアローダー用のエアレスタイヤ「ミシュランXトゥイールSSL(以下「トゥイールSSL」)」を2019年日本市場に導入すると発表した。
トゥイールSSLは主に建設、道路舗装工事、農業などの作業現場で活用するエアレスタイヤで、優れた乗り心地による作業者の疲労低減とパンクによる作業中断が無いため、生産性が向上という強みを発揮する。日本では初めてのエアレスラジアルタイヤの製品化となる。
トゥイールは、ミシュランが2005年に発表したタイヤとホイールを一体化させるコンセプト。タイヤに空気が入っていないのでパンクすることなく、高強度ポリ樹脂スポークで荷重を支え、衝撃を吸収し、作業者の快適性を確保する。また、現在日本国内のスキッドステアローダーには主にバイアスタイヤが使用されているが、スキッドステアローダーによる作業は旋回が激しいためタイヤの減りが早いことが現場の悩みとして多く挙げられる。同製品は従来の空気入りバイアスタイヤと比較し寿命が大幅に伸びることで経済的メリットが期待できる。
各産業における人材不足、作業者の高齢化、さらに国を挙げて働き方改革が進む中、作業者の負担低減と作業時間の短縮は重要な課題だ。同社は2014年、米サウスカロライナ州にトゥイール専用工場を開設し、スキッドステアローダーや芝刈り機用のトゥイールを生産、主にカナダや北米で売上を伸ばしてきた。2018年の欧州、ロシアでの販売開始に続き、2019年には日本に導入する。