東洋ゴム工業は1月12日、千葉の幕張メッセで開催された「東京オートサロン2018」のトーヨータイヤズブースで清水隆史社長らが出席しプレスカンファレンスを行った。
清水社長は最初に、クルマ文化が浸透する海外市場でトーヨータイヤズとニットーの両ブランドが高く評価される理由について触れ、同社は2000年代初頭に北米でのピックアップトラックやSUVの有望性にいち早く着目し、ピックアップトラックやSUV向けの大口径タイヤを他社に先駆けて市場に投入してきたことを紹介した。
また、大口径タイヤでは、トラックバス用タイヤ開発で培ってきた技術を生かしながら、同社独自の革新的なタイヤ生産工法(A.T.O.M.)を用いることにより、オフロードでもオンロードでもオールラウンドに使えるタイヤを提供している。
一方、日本市場でも、都市圏を中心にSUVが好まれており、SUVシフトが加速している。さらに、世界市場でも市販車に装着されるタイヤは大型化する流れが進んでいる。
そうした状況を踏まえ、「今後もピックアップトラックやSUVのトレンドに合致した驚きのあるタイヤを国内外で発売していきたい」(清水社長)と述べた。
その一環として、日本市場では今年、これまで国内未発売の「オープンカントリーシリーズM/T」を投入する他、軽自動車用専用タイヤの「オープンカントリーR/T」でもサイズ拡充を図っていく。さらに、SUV向けのラインナップ拡大も進めることで、日本市場で独自の存在感を発揮していく方針を明らかにした。
また、最後に同社がサポートする世界的なラリードライバーのケン・ブロック選手と、オフロードレースで数々の功績があるBJバルドウィン選手が登壇した。同社タイヤの印象や特長について語った両選手に対し、清水社長は「極限の状態で戦う両選手が我々のタイヤを信頼し乗ってもらっていることに誇りを持っている」と感謝の意を示していた。