一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)は2月22日、都道府県警察、運輸支局、東日本・中日本・西日本の各高速道路会社、自動車・タイヤ関連団体と協力し、昨年1年間に全国で実施した36回の路上タイヤ点検の結果をまとめ発表した。
点検を行った車両は自動車専用道路を含む高速道路が405台、一般道路は1195台の合計1600台。点検の結果、タイヤに整備不良があった車両は314台、不良率では19%となり、一昨年に比べ3・8ポイント増加した。
なお、道路別にみると、高速道路のタイヤ整備不良率は23・7%で3・6ポイントの減少、一般道路では18・2%で6・6ポイントの増加という結果となった。
タイヤの整備状況を項目別にみると、不良率1位は「空気圧不足」で14・6%、次いで「偏摩耗」2・3%、「タイヤ溝不足」1・2%の順となっている。
不良率を一昨年の結果と比較すると、「タイヤ溝不足」が0・7ポイント、「偏摩耗」は0・6ポイント、「外傷」は0・2ポイント、それぞれ減少しており、「空気圧不足」は3・9ポイント、「釘・異物踏み」は0・1ポイント、それぞれ増加した。
また、道路別でみた不良率を一昨年の結果と比較すると、高速道路では「タイヤ溝不足」と「偏摩耗」がそれぞれ1・6ポイントの減少、「空気圧不足」は1・4ポイントの減少などとなった。
一方、一般道路では「タイヤ溝不足」は0・4ポイント、「偏摩耗」は0・3ポイント、それぞれ減少しており、「空気圧不足」は6・0ポイント、「釘・異物踏み」は0・2ポイントの増加などとなっている。
タイヤの整備状況を車両グループ別に見ると、「乗用車」は20・7%で、一昨年に比べ3・9ポイント増加、「貨物車」は13・0%で同0・6ポイント増加となった。「特種車」を含めた全体では、同3・8ポイント増加している。
グループ別の整備状況としては、「乗用車グループ」では普通乗合以外で増加、「貨物車グループ」では小型貨物以外で増加となっている。
車両グループ別・項目別のワースト1位は、乗用車で「空気圧不足」が15・7%、貨物車では「空気圧不足」が7・1%となっている。
今回の結果をみると、「空気圧不足」が一昨年に比べ3・9ポイント増加し、依然として整備不良率でワースト1位(14・6%)となっていることが分かった。
同会では今後も引き続き「4月8日タイヤの日」をはじめとした年間を通してのタイヤ点検実施に加え、タイヤ使用管理リーフレット配布などの安全啓発活動を展開していく。