住友ゴム工業は2月22日、二輪車用プレミアムスポ―ツラジアルタイヤ・ダンロップ「スポーツマックス・ロードスポーツ2」の新商品発表会を開催した。
新製品は従来品の持つニュートラルなハンドリングをベースとして、2種類のコンパウンドを上下に重ねる2層トレッド構造をリアに採用することで、ライフ性能とグリップ性能を強化したスポーツタイヤ。フロント2サイズ、リア5サイズを3月1日から順次発売する。
発表会でロードスポーツ2開発責任者である松並俊行第二技術部課長は「ロードスポーツシリーズとして、高いグリップ性能とニュートラルなハンドリングを継承しつつ、更なるグリップ性能とロングライフ性能を高い次元で両立させることを目的にした」と開発コンセプトについて説明し、「単に長持ちするのがロングライフではなく、長い間グリップ性能を維持できるのが、真のロングライフだと考える。顧客に満足してもらえるタイヤに仕上がった」と新製品を紹介した。
搭載技術については、ロードスポーツ2の開発を担当した第二技術部の前田陽平氏が担当した。
新製品は高いグリップ性能と耐摩耗性能をもつ表層コンパウンドと、発熱性を高めた深層コンパウンドの2種類が効果的に機能することにより、ライフ性能とグリップ性能を高めるとともに、タイヤ摩耗末期まで安定したグリップ性能を発揮することが可能となった。また、同社独自の「キャンバースラスト・チューニング・テクノロジー」を活用した新プロファイルとパターンにより、安定感のあるハンドリング性能を実現している。
前田陽平氏はロングライフ性能について、社内での評価と前置きをした上で、「従来比3倍のライフ性能の向上が確認できた」と自信をのぞかせた。
その後、モーターサイクルジャーナリストの八代俊二氏と元世界耐久選手権王者の北川圭一氏によるゲストインプレッションが行われた。八代氏は率直な感想を問われ、「乗り心地がよく、安心感が高いと感じた」と話し、北川氏は「ギャップの吸収性がかなり上がっており、安心感が高く、しっかり止まる」とそれぞれタイヤについての印象を話した。