ブリヂストン
ブリヂストンは3月9日、2018年のモータースポーツ活動計画を決定したと発表した。
同社は、様々なスポーツイベントを通じたブランディング、マーケティング活動の中で、モータースポーツをタイヤビジネスに直接関わる重要なコミュニケーションプラットフォームとしている。
今年もトップカテゴリーのレースからアマチュアドライバーによる参加型のレースまで、多くのモータースポーツを通じて、車両メーカー、その他関係者と共に「楽しいクルマ・バイク社会づくり」、「モータースポーツの発展」に取り組んでいく方針。
日本では、4輪レースのSUPERGTや2輪の全日本ロードレース/鈴鹿8時間耐久ロードレースに、海外においては、欧州を中心に行われる世界最高峰の2輪の耐久レースFIM世界耐久選手権に参戦するチームにタイヤを供給する。
北米では、19年連続でベライゾン・インディカー・シリーズへファイアストンブランドのタイヤをワンメイクで供給。これらの厳しい競争下で行われるトップカテゴリーレースを通じて、タイヤ開発力の強化を進めていく。
また、「クルマ好きを増やす活動」として、日本国内で行われるトヨタ・ガズー・レーシング86/BRZレース、ロードスター・パーティレースⅢやジムカーナ、ドイツで開催され、毎年20万人以上の観客を集めるニュルブルクリンク24時間耐久レースといった参加型のモータースポーツにも引き続きタイヤを供給し、多くの方に「走る楽しさ」を提供していく。
4輪レースでは主にポテンザブランドで、2輪レースでは主にバトラックスブランドのタイヤで、チーム・ドライバー・ライダーをサポートしていく。
4輪レースでは、
CIK-FIA選手権(世界・欧州選手権)・全日本カート選手権、全日本ジムカーナ選手権、 TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race、ロードスター・パーティレースⅢ、Verizon IndyCar Series、ニュルブルクリンク24時間耐久レースの7レースをサポートする。FIM世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久ロードレース、MFJ全日本ロードレース選手権、MFJ全日本モトクロス選手権の4レースをサポートする。
住友ゴム
住友ゴム工業は3月16日、2018年度のモータースポーツ活動計画を決定したと発表した。
今年も国内外において幅広いカテゴリーにタイヤ供給を行い、ダンロップ、ファルケンブランドのさらなる価値向上とタイヤ開発力の強化を目指すとともに、モータースポーツの発展に貢献するとしている。
四輪モータースポーツ活動のダンロップは、国内においては、国内最高峰の四輪レースのひとつである「スーパーGT」を中心に活動し、昨シーズン第6戦で優勝を果たした「GT500」クラスの「ナカジマ・レーシング」をはじめ、「GT300」クラスの3チーム計4台にタイヤを供給する。その他、「全日本ラリー選手権」、「全日本ジムカーナ選手権」、「全日本ダートトライアル選手権」、「全日本カート選手権」などの幅広いカテゴリーでタイヤを供給し、各クラスでタイトル獲得を目指す。
一方、入門レースである「FIA―フォーミュラ4」、「フォーミュラ4」などにもワンメイクタイヤ供給を行うことで若手ドライバーの育成をサポート。また、参加型モータースポーツの「トヨタ・ガズー・レーシング86/BRZレース」、「トヨタ・ガズー・レーシング・ラリーチャレンジ」への協賛およびタイヤの供給を通じて、車を楽しむファンをサポートし、モータースポーツの裾野を広げる。海外においては、チリで行われる「フォーミュラ4」などのレースにワンメイクタイヤ供給する。
ファルケンでは、世界一過酷なレースとも言われるドイツ、ニュルブルクリンクで開催される「2018 ADACチューリッヒ24hレース(ニュルブルクリンク24時間レース)」に参戦。昨年に引き続き「ファルケン・モータースポーツ」として、「ポルシェ911 GT3R」と昨年総合8位で完走した「BMW M6 GT3」の2台体制で総合優勝を目指す。また、「SP3T」クラスに参戦する「スバルテクニカインターナショナル」へのタイヤ供給も行い、欧米を中心に高い評価を得ているファルケンブランドのさらなる価値向上を目指すとともに、モータースポーツの発展に貢献する。
二輪モータースポーツ活動では、世界最高峰の二輪レースである「FIMロードレース世界選手権」の「Moto2」および「Moto3」クラスにワンメイクタイヤ供給を行う。昨年チャンピオンを獲得した「FIM世界耐久選手権シリーズ」では4年連続制覇を目指し、モトクロスレースにおいては、アメリカで行われる「AMAスーパークロス」での9年連続全階級制覇、モトクロス世界選手権である「MXGP」でのチャンピオン獲得を目指す。
国内においては、「全日本ロードレース選手権」をはじめ、「全日本モトクロス選手権」、「全日本トライアル選手権」、「全日本エンデューロ選手権」において有力チーム、ライダーをサポートし、各選手権でのタイトル獲得を目指す。「FIM世界耐久選手権シリーズ」最終戦として開催される日本最大のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」では、計6チームへのタイヤ供給を行う。
また今年も、世界的に人気の高いロードレースの250cc車両による育成型レースへのワンメイクタイヤ供給を継続することで、モータースポーツの発展に貢献するとともに世界で活躍するライダーの育成をサポートする。
横浜ゴム
横浜ゴムは3月10日、2018年のモータースポーツ活動計画を発表した。
タイヤ事業のグローバル展開の一環と位置づけ、国内外での幅広いモータースポーツ活動を通して、ヨコハマタイヤの認知度向上を図るとともに、自動車産業およびモータースポーツマーケットの成長発展・活性化にも貢献していく。
FIAワールドツーリングカーカップ(WTCR)
「WTCR」は、2018年よりTCR規定で行われるツーリングカーのレース。同社は2006年から12年連続で「FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)」をサポートしてきた実績が認められ、2018年、2019年のワンメイクサプライヤーに指定された。
供給タイヤはドライ用の「アドバンA005」とウェット用の「アドバンA006」で、タイヤサイズは250/660R18。今年は、モロッコ戦を皮切りに世界を転戦し、全9大会以上が予定されている。なお、TCR規定レースでは「WTCR」のほかに地域選手権の「TCRヨーロッパ」「TCRミドルイースト」や各国選手権の「TCR UK」「TCRポルトガル」「TCRベネルクス」など多くの地域や国でサポートすることが決定している。
フォーミュラレース
〈全日本スーパーフォーミュラ選手権〉
2016年からワンメイク供給を開始した「アジア最高峰のフォーミュラレース」である全日本スーパーフォーミュラ選手権へアドバンレーシングタイヤを継続サポートする。2018年は現行のミディアムコンパウンドに加えて、ソフトコンパウンドタイヤを追加した2スペックタイヤを供給。レース戦略に幅が生まれ、よりコンペティティブなレースが期待される。供給タイヤはドライ用の「アドバンA005」とウェット用の「アドバンA006」。タイヤサイズはフロント用が250/620R13、リア用が360/620R13。
〈全日本F3選手権〉
2011年からワンメイク供給を開始した全日本F3選手権に2018年も引き続きアドバンレーシングタイヤを継続供給し、日本で開催されているレースカテゴリーの中で最も長い歴史を有するこのカテゴリーの足元を支える。供給するタイヤはドライ用の「アドバンA005」とウェット用の「アドバンA006」。タイヤサイズはフロント用が200/50VR13、リア用が240/45VR13。
〈Super―FJ〉
JAFの地方選手権として、東北から九州までの主要サーキット毎に7つの地方選手権シリーズが設定され、激戦を繰り広げるSuper―FJ。2010年から9年目となる2018年も引き続きアドバンレーシングタイヤを継続供給する。国内フォーミュラカーレースの入門カテゴリーからトップカテゴリーまで幅広く支えていく。
スーパーGT
スーパーGTはメーカーのワークス勢が主力となるGT500と個性的なチームが競い合うGT300のふたつのクラスで競われる。GT500は2014年から行われているドイツツーリングカー選手権(DTM)との車両規則共通化が進められ、2017年から各チームともにダウンフォースの低減などを図った新規定に適合した車両を投入している。一方、GT300は自動車メーカーが製造販売する国際規格のFIA GT3マシンと日本独自のJAF―GT車両ならびにマザーシャシーが混在し、国内外のバラエティ豊かな車種が競い合う。
GT500では、2017年に引き続きコンドー・レーシングの「フォーラムエンジニアリングアドバンGT―R」、レクサス・チーム・ウェッズスポーツ・バンドーの「ウェッズスポーツ・アドバンLC500」、チーム・ムゲンの「モータル・ムゲンNSX―GT」の3チームをサポートする。GT300はグッドスマイル・レーシング&チームウキョウの「グッドスマイル初音ミクAMG」が2017年シリーズを制し、ヨコハマタイヤ勢が2年連続チャンピオンを達成。今年もチャンピオン獲得を目指して多くのヨコハマタイヤユーザーを支えていく。2018年もタイ戦を含む全8大会が組まれており各大会で多くの観客動員が見込まれている。
ツーリングカーレース他
欧州ではVLN耐久選手権(ニュルブルックリンク24時間レースも含む)、北米ではポルシェGT3カップチャレンジUSA、ポルシェウルトラ94 GT3カップチャレンジCANADA、日本で行われるインタープロトシリーズなど世界各地のレースや参加車両にアドバンレーシングタイヤを供給する。
ラリー
〈全日本ラリー選手権〉
2018年は全10戦で競われる全日本ラリー選手権。ターマック(舗装路)では「アドバンA052」、グラベル(非舗装路)では「アドバンA053」を中心としたラインアップでユーザーの走りを支える。
2017年はJN2のドライバーおよびナビゲーター(コドライバー)の両部門でヨコハマタイヤユーザーがチャンピオンを獲得した。また、最高峰のJN6で新井敏弘選手/田中直哉選手が2位、奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手が3位を獲得するなど他クラスにおいても優秀な戦歴を残している。2018年はより多くのクラスでチャンピオン獲得を狙う。なお、奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手は「アドバン」カラーマシンで参戦する。
スピード競技
〈全日本ジムカーナ選手権〉
2017年はPN1とSA1の2クラスでチャンピオンを獲得した全日本ジムカーナ選手権。今シーズンも「アドバンA050」「アドバンA052」の高性能を武器に、多くのクラスでチャンピオン獲得を目指す。またPN1チャンピオンである斉藤邦夫選手は2018年「アドバン」誕生40周年を記念して「アドバン」カラーマシンで参戦する。
〈全日本ダートトライアル選手権〉
「アドバンA053」をはじめ、軟質路面用「アドバンA031」や超硬質路面用「アドバンA036」など幅広い路面に対応したタイヤラインアップを武器に、2017年はPN1、SC1、Dの計3クラスでシリーズチャンピオンを獲得。トップクラスのDクラスを制した谷田川敏幸選手は「アドバン」とともに2013年から同クラス5連覇の偉業を達成した。谷田川選手は今年も「アドバン」カラーマシンで参戦する。
〈ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップ〉
横浜ゴムはモータースポーツ振興促進活動の一環として競技参加者を支援する「ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップ2018」を実施している。受付期間は2018年4月30日(当日消印有効)まで。同制度は登録したヨコハマタイヤユーザーを支援する制度で、競技の成績に応じてポイントを付与し、獲得ポイントによってヨコハマタイヤを支給する。対象競技などスカラシップの詳しい内容は専用サイトに掲載している。
その他のレース
〈オフロードレース〉
SUV用タイヤブランド「ジオランダー」を擁し、北米地域でのデザートレースやアジアで行われるアジアクロスカントリーラリーなど海外で開催されるオフロードレースに参戦する。
〈カートレース〉
国内カートレースの頂点に位置する全日本カート選手権の最高峰クラスであるOKクラスに参戦する。2017年は3台がヨコハマタイヤを使用し、第7戦、第8戦、第10戦で表彰台を獲得した。今年はヨコハマタイヤユーザーが5台に増加し、チームやドライバーと共に勝利を目指す。またジュニアカート選手権では2017年に引き続き、FP―ジュニアカデッツクラスをサポート。今年1月に発売したカデッツクラス向けドライタイヤ「アドバンSLJ(名称:ADJ)」をワンメイク供給する。海外でもアジア・カーティング・オープン選手権へのワンメイク供給を継続。またフィリピンなどのサーキットレースに向けて幅広くタイヤ供給を行っていく。
同社は今年も世界各国でのヨコハマタイヤ装着チームの活躍を支えていくとともに、モータースポーツ活動で得たデータを市販タイヤ開発に活かしていく。なお、イベントレポートやリザルトは、横浜ゴムのモータースポーツサイトやモータースポーツ専用の公式Facebookページやツイッター、YouTubeなどのSNSでも情報を発信していく。
グローバル・フラッグシップタイヤブランド「アドバン」が2018年に誕生40年を迎えるにあたり、40周年記念ロゴマークを制作した。様々なアイテムに使用し、40年に渡って愛され続けてきたヒットブランドであることを訴求していく。40周年記念ロゴマークは、ストリートやワインディングの一般走行からトップカテゴリーのレースまでドライバーの足元を支える「アドバン」の高い性能と力強さを大胆な毛筆で表現した。
日本ミシュランタイヤ
日本ミシュランタイヤは3月5日、今年のモータースポーツ活動を発表した。
オートバックス・スーパーGTでは、GT500クラスで#23モチュール・オーテックGT―R(エントラント名:NISMO)、#3クラフトスポーツ・モチュールGT―R(エントラント名:NDDP RACING with B―MAX)の2チームにタイヤを供給する。
18年シーズンはミシュランが09年にGT500に復帰して以来、10年目の節目の年となる。これまで4度のシリーズチャンピオンを獲得しており、今シーズンもさらなる技術向上に努め、ミシュラン装着チームのチャンピオン獲得に向けサポートする方針。
ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンでは、引き続きオフィシャルタイヤサプライヤーとしてレースをサポートする。
また、オフィシャルタイヤサプライヤーとしてポルシェGT3カップ・チャレンジ・ジャパン(GT3CC)に対し、引き続きタイヤを供給する。
GT3CCはポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンのステップアップカテゴリーとして10年から開催されている。16年からミシュランがオフィシャルタイヤの供給を始め、上位カテゴリーと同様の品質のタイヤでレースを走れるだけでなく、上位クラスと同様のサポートを受けることができる。