横浜ゴムは4月26日、グローバル・フラッグシップタイヤ「アドバン スポーツ V105」に新たにランフラットサイズを追加すると発表した。
発売サイズは、275/35RF19 96Yから205/60RF16 92Wまでの全8サイズで、4月27日から発売する。タイヤの側面にはランフラット構造タイヤであることを示す「Z・P・S」マークが打刻されている。
「アドバン スポーツ V105」は、世界有数のプレミアムカーに数多く新車装着されているグローバル・フラッグシップタイヤ。
今回追加したランフラットサイズは、空気が抜けた状態でもタイヤが車両を支えられるようタイヤ側面を強化した。
新開発の「小型化ビードフィラー」と適切に組み合わせ配置した「2ndフィラー」の採用及びビードフィラーゴムの低発熱化を実現することでランフラットタイヤに求められる耐久性を向上。これによりタイヤ側面を強化する部材の軽量化が可能となり、タイヤの軽量化を実現した。
さらに、専用のプロファイル設計、構造設計を施した結果、同タイヤの特徴である超高速域での運動性能、ウェット性能や静粛性、快適性の高次元でのバランスも実現している。
ランフラットタイヤは、パンクなどで空気が抜けた状態でも一定速度で一定距離を走行できるタイヤ。パンク時の走行安全性の向上、スペアタイヤ不要による車両の軽量化や省資源化のほか、燃費の向上、車両ユーティリティー向上などのメリットがある。
同社は独自開発のサイド補強型ランフラットタイヤ「Z・P・S」シリーズを展開しており、今回の「アドバン スポーツ V105」ランフラットに加え、V103系パターンを採用した「アドバン スポーツ Z・P・S」や、スタッドレスタイヤ「アイスガード トリプルZ・P・S」を販売している。
なお、同社のランフラット技術によるタイヤは世界有数のプレミアムカーにも新車装着されており、BMW社の新型「X3」には「アドバン スポーツ V105」の「245/50R19 105W★RSC」が、ダイムラー社の「メルセデス・ベンツGLAクラス」には「C・ドライブ2」の「235/50R18 97V MOE」が採用されている。