クラレは10月31日、米国でエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)「エバール」の生産能力を増強すると発表した。
現地法人「クラレアメリカ」のエバール工場(テキサス州ヒューストン近郊)に約40億円を投資し、年産3万5000トンから4万7000トンへと1万2000トン増強する。稼働は2014年1月を予定。
主力の食品包装用途に加え、自動車用ガソリンタンク向けの需要拡大や南米やアジアの新興国での需要に対応する。
今回の米国での増強により、同社グループの総生産能力は同8万1000トンとなる。
同社ではエバール樹脂をベルギーと岡山でも生産しており、今回の増強により、全世界の年産能力は8万1000トンに拡大する。
エバールはクラレが初めて工業化したプラスチックの中で最高レベルのバリア性を持つ機能性樹脂。同社は世界シェアの約65%を占める首位メーカー。