日本自動車タイヤ協会(JATMA)は昨年末、2017年の自動車タイヤ国内需要見通しをまとめ発表した。
17年の新車用タイヤは四輪車用計で、前年比1%増の4278万4000本、市販用(メーカー出荷需要)は特殊車両・二輪車用を含め、前年並みの1億1819万9000本の見通しとなった。
需要予測の前提となる経済・自動車動向は、実質経済成長率が16年実績見込みで0・8%、17年見通しでは1・1%、自動車の生産台数は16年実績見込みが915万8000台、17年見通しでは923万9000台と、17年は16年に比べ上向くと予想した。
●新車用
新車用タイヤについては、16年は自動車輸出が前年をやや上回るものの、国内新車販売の減少により、四輪車用計で前年比1%減の4256万9000本の見込み。
17年は国内新車販売、自動車輸出とも前年をやや上回ることから、四輪車用計で同1%増の4278万4000本との予測となった。
●市販用販社販売
市販用タイヤの販社販売需要動向については、16年の夏用タイヤは四輪車用計で同1%減の4711万6000本、17年は四輪車用計で前年並みの4725万7000本の見込みとなった。
16年の冬用タイヤは、例年より早い11月の降雪の影響により、11月単月で前年同月比15%増となったことなどにより、四輪車用計で前年比2%増の2355万9000本、17年は四輪車用計で前年並みの2358万7000本と予測した。
夏冬合わせた四輪車用計では、16年は前年並みの7067万5000本、17年も同7084万3000本の見通しとなった。
●メーカー出荷需要
販社販売を踏まえたメーカー出荷需要は、16年の夏用タイヤは四輪車用計で前年並みの4708万3000本、17年も四輪車用計で同4725万7000本の見込みとなった。
16年の冬用タイヤは四輪車用計で前年比1%増の2355万8000本、17年は四輪車用計で前年並みの2353万3000本と予測した。
夏冬合わせた四輪車用計では、16年は前年並みの7064万1000本、17年も同7078万9000本との見通しとなった。
四輪以外の特殊車両用と二輪車用を含む国内総需要本数では、16年は前年並みの1億1787万2000本、17年も前年並みの1億1819万9000本の見通しとなっている。
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