東洋ゴム工業は3月29日、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を、5月1日出荷分から値上げすると発表した。
値上げ対象ブランドはトーヨータイヤとニットータイヤ。対象製品はトーヨータイヤが国内市販用タイヤ・チューブ・フラップ・その他。ニットータイヤが国内市販用乗用車用とSUV・CUV用タイヤ。
値上げ率は平均で、トーヨータイヤの建設車両用タイヤが10・0%、産業車両用とトラック・バス用タイヤが8・0%、小型トラック用タイヤが6・0%、乗用車用とバン用タイヤが5・5%、チューブ・フラップ・その他が8・0%。ニットータイヤの国内市販用乗用車用とSUV・CUV用タイヤが最大10・0%となっている。
自動車用タイヤの主な原材料となる天然ゴムは、昨年から価格高騰が続いており、合成ゴムの原料として用いられる石油化学系原材料価格も高値圏で推移している。同社はこれまで、生産性向上などによるコスト抑制に努めてきたが、企業努力のみで、この上昇分を吸収することは困難なことから値上げに至った。